音大を出ていない私が、ピアノの先生になれた理由

こんにちは、こころです。

「ピアノの先生って、音大を出ていないと無理なんじゃ…?」
私もずっとそう思っていました。

子どものころからピアノは大好き。でも練習は嫌いで、コンクールに出たこともなく、音楽大学へ進む道も選びませんでした。だから「ピアノの先生」というのは、私には遠い存在だと思っていたんです。

でも実際には、主婦からのスタートでも、少しずつ積み重ねることで講師になることができました。今日は、そのお話をしたいと思います。

目次

私のピアノとの関わり

小さいころは「弾くのは楽しいけど、練習は面倒くさい」タイプ。
本気でプロを目指したわけでもなく、特別な経歴があるわけでもありません。

学生時代に音楽の道へ進みたいと思った時期もありましたが、「ピアノは小さい頃から才能のある人でないと無理」と決めつけていました。

一時はピアノから完全に離れていた時期もあります。

結婚・子育てをしてから、音楽に喜ぶ娘の姿を見て、またピアノを弾きたいと思うようになりました。

「ピアノを弾く時間」は、私にとって癒しであり、自分らしさを取り戻す大事なひととき。家事や育児の合間に電子ピアノを弾いて、「やっぱり私はピアノが好きなんだ」と改めて感じるようになったのです。

「講師なんて無理」と思っていた過去

それでも心のどこかで「ピアノを教える仕事ができたらいいな」と思っていました。

学生時代の恩師との最後の発表会。社会人になってからも度々お誘いいただいて、運営を手伝ったり、先生と連弾で出演したりしました。
今思えば、あの先生との連弾は“講師演奏”だったのかもしれません。

先生や生徒さんたちの達成感、高揚感を肌で感じるたびに、「いつか、近所の子どもたちや友人にピアノを教えられたら」と思うようになりました。

恩師との出会いとグレード挑戦

娘が1歳半のとき、関東から北海道へ引っ越しました。

その直後、電子ピアノの不調で買い替えることになり、楽器店へ。
そこで「グレードテストを受けたい」と話したことをきっかけに、地区の指導講師の先生と出会いました。

そこから子育ての合間に練習を積み、カワイ演奏グレード6級に挑戦。
1回目は惜しくも不合格。自由曲のドビュッシー《アラベスク第1番》で1点足りず、69点。厳しい採点でした。

それでも諦めず練習を続け、2回目の受験で合格。その後の講師採用試験にも合格し、カワイ音楽教室の講師として活動を始めました。

最初の体験レッスンの日は、私のほうが緊張で手が震えるほど(笑)。
「私で大丈夫かな…」と不安でしたが、生徒さんが笑顔で帰ってくれる姿に支えられ、少しずつ自信が持てるようになりました。

今、思うこと

振り返ってみると「音大を出ていないからこその強み」もあると感じます。

  • 「弾けない」気持ちがわかる
  • つまずいたときの工夫を一緒に考えられる
  • 同じ目線で寄り添える

講師に大切なのは、完璧な演奏力よりも「生徒により添う気持ち」。
そして、我が子にピアノを習わせる保護者により添う気持ちだと学びました。

「私には無理」と思っていた私でも、ここまで来られました。
だから、もし今同じように迷っている方がいたら…勇気を出して小さな一歩を踏み出してみてほしいなと思います。

まとめ

私は音大を出ていません。
でも、グレード試験を目標にコツコツ練習を積み重ね、少しずつ自信を得ることで「ピアノ講師」への道が開けました。

  • 音大を出ていなくても、ピアノ講師になる道はある
  • グレード試験は、自信と実績につながる大きな一歩になる
  • 講師に必要なのは「完璧な演奏力」よりも「寄り添う心」

もし今、「私には無理」と思っている方がいたら――。
私のように音大を出ていなくても、道は必ず拓けます。

あなたの“好き”を大切に、小さな一歩を踏み出してみてください。

これからピアノ講師を目指したい方へ、私の経験をもとにオンライン相談をしています。
同じように迷っている方の背中を、少しでも押せたらうれしいです。

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