先日待ちに待った、牛田智大さんのピアノリサイタルへ行ってきました。(以後牛田くんと呼ばせていただきます)
牛田くんを知ったのは、おそらく彼がデビューしたばかりの2012年頃。
テレビに天才ピアニストとして出演していて、
こんな可愛い天才がいるのか!と驚いたと同時に、その愛らしい笑顔と10代と思えない大人っぽい演奏表現に胸を掴まれたのを覚えています。
それから私自身がピアノから離れていってしまったので、彼の浜松国際での活躍を見たり、コンサートに行くということはありませんでした。
そして、
ピアノ再開後、2021年のショパンコンクールで再び彼の演奏を視聴しました。
そのときの舞台袖での笑顔がデビュー当時のまんまで、これから牛田くんを応援しようとひっそりと心に決めたのでした。
贅沢すぎる極上プログラム
今回のリサイタルのプログラムはこちらです。
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第23番「熱情」ヘ短調 Op.57
ショパン:12の練習曲
もうほんっと全部好きな曲で、幸せすぎました。
ピアノソナタ第31番といえば、のだめカンタービレでも使われてましたね!(のだめ好き)
31番と23番「熱情」を全楽章聴けるだけでも贅沢なのに、後半にエチュードOp.10を全曲聴けて、もう至福でした。
特にOp.10-2は今までは「半音階の練習曲なんだな」くらいにしか思っていなくて、聞き流していたのですが、牛田くんの演奏はとても面白かった!いきいきとした、蜂が見えた!笑
ショパコンから3年。進化した「革命のエチュード」
ショパコンで聴いて感銘を受けた革命。
生はやっぱりとても良かった。
音を集めるというか、気を集めているというか、ショパコンのときよりも1音1音がより洗練している気がした。
何回でも聴いていたい。
アンコールで夢のなかへ
アンコールの曲目はこちらです。
シューマン ピアノソナタ第1番 第2楽章 アリア
シューマン トロイメライ
最初の2曲は初めて聴く曲。
パデレフスキさんといえば、ショパンのパデレフスキ版で有名ですが、ご自身の曲もあったのですね。(失礼)
アンコールの最後の曲のトロイメライは、とろけるような夢の時間。
使用楽器ヤマハフルコンの新モデル
牛田くんといえば、ヤマハ。
使用された楽器は、2022年3月にヤマハが発売したコンサートグランドピアノ『CFX』の新モデル。
まるくて、優しくて、やわらかい
そして、
キラキラしているのに、低音は重みのある音。
いつも私がピティナステップで演奏する会場でもあったので、この会場でこんな響きが出せるのか~!!と衝撃的でした。
特に今回の会場は反響がすごく、私の周りではピアノ演奏をするには少し難しい会場とも言われてます。
楽器とホールの相性も良いのか、牛田くんの演奏は、響きに奥行きがあり、フレーズが立体的。
こういうのを多彩な音楽というのでしょうか。
とにかく良かった(語彙力)
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